丘のまちの問題

美瑛町といえば丘のまち。市街地の平野部と山岳部を除けばほとんどが丘のエリアになります。その丘のエリアは、お隣の上富良野町や旭川市までに広がっており、多くの人を魅了しています。
これらの丘は、約200~120万年前の間に繰り返しおきた噴火で発生した大規模火砕流(火山灰や岩塊、火山ガス等が一体となって急速に流下する現象)が堆積してできたものと言われています。十勝岳連峰は30万年前あたりから形成されてきたので、その噴火は、十勝岳連峰ができる前のものになりますね。

そんな古くからこの地にある丘ですが、ほとんどが農地です。そのため、一般に開放されいる場所を除き、侵入することができない場所になります。
道外や国外から訪れてくる人は、この雄大な丘の景色の役割を知らないケースが多く、勝手に農地へ侵入してしまうことで、土地の所有者が困ってしまう問題がよく起こっています。様々な人が農地へ侵入しないよう呼びかけなどの対策をしていますが、残念ながら、あまり改善はされていないようです。
簡単に解決できる問題ではありませんが、観光に携わっているものとして、こうした問題が少しでも改善できる手助けになればと思っています。
その手段として、許可を頂いている農地を使用したツアーを行うことで、参加者に丘の役割を知ってもらう。そして、参加した人からの口コミで、「丘=農地」、「丘に入ってみたい=ツアー参加」というイメージが付けば、丘の無断侵入が減っていく方向になるのではないかと考えています。
旅人も地域住民も皆がハッピーになれる理想の観光地を目指していきたいですね。
風土旅では、許可を頂いた丘のエリアでツアーを実施しています。雪景色の丘でスノーシューや雪板を体験してみませんか?
2025.2.2 美瑛の丘を雪板で滑ろう 雪板ツアー

2025.2.15 富良野の丘の畑でスノーシューツアー
